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期間限定イタリアンのご案内

初代パスタ世界大会のチャンピオン、山田剛嗣(よしつぐ)さんが、楽楽「らくおう」の1階、南湖を望む部屋を使って期間限定レストランをオープンします。

山田さんは、クラウドファウンディングで資金を集め、2016年4月より約2ヶ月間、期間限定レストランをオープンします。

中心となる食材は安心・安全が証明された、白河の美しい自然の中で育った野菜たち。この活動を通して白河の農家さんに元気を届けたい!少しでもお役に立ちたい!とのことです。

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期間中のお問い合わせ・ご予約は、楽楽「らくおう」のお電話へ。

その他のお問い合わせは山田剛嗣さんの公式ウェブサイトまで。

[施設名] 楽楽「らくおう」

[住所]  福島県白河市南湖14

[期間] 4月1日から5月24日まで

[営業時間] ランチ11:30〜14:00、ディナー17:30〜21:00(ラストオーダー)

[お問い合わせ]  0248-23-3356

[ウェブサイト] yoshiyamada.com/

2016-04-09 | Posted in info 

 

再オープン

こんにちは、福島県県南地域6次化産品応援ショップ、楽楽「らくおう」です!

今年度2016年も、県南地域の食と農の魅力を伝えるために、白河市南湖のほとりでアンテナショップをオープンいたします。

食と農に関することなら、なんでもご相談ください。皆様のご来店をこころよりお待ちしております。

行楽シーズンの4〜5月は無休で営業いたします。今年度も、どうぞよろしくお願いします。

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←新しいパンフレットができました。楽楽「らくおう」店舗や、白河市役所観光課で配布しております。

2016-04-09 | Posted in Blog, info 

 

冬季間休業のお知らせ

福島県南地域6次化産品応援店、楽楽「らくおう」では、12月から3月まで、冬季間のお休みをいただきます。

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昨年中のご愛顧に感謝し、春になったら、県南地域のおいしいものをみなさまに提供できればと思います。らくおうを拠点とした新しいプロジェクトも、始動する予定です。どうぞ、お楽しみに。

休業中のお問い合わせは、

白河市観光課 0248-22-1111

楽楽「らくおう」 info☆rakuo-shirakawa.net (☆→@)

までお願いします。

みなさまに春、お会い出来ることを楽しみにしております。

楽楽「らくおう」スタッフ一同

2016-01-21 | Posted in Blog, info 

 

西郷ゆば工房 ~西郷在来大豆との出会い~

京都の湯葉に負けない、こだわりの“ゆば”を、西郷村(にしごうむら)で食べることができます。

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今回取材を依頼したのは、豆乳・ゆば・豆腐の専門工房、“西郷ゆば工房”さん。

ゆばはどのように作られるのだろう?と、ぜひ製造工程も見てみたいとお願いしたところ、
「では朝8時に工房で。」ということで、工程の最初からお邪魔させていただきました。

お話をお伺いしたのは、代表の仲谷照夫さん。

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まずは、ゆばができるまでの工程を、追ってみていきましょう。

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取材当日、ゆばの仕込みに使用された豆は、青大豆“あやみどり”。

一晩水に浸けて戻した豆から、豆乳をつくります。

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ちなみに、この段階で出来た豆乳も、おからも、購入することができます。

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さて、できたての豆乳を使って、ゆばづくりが始まります。

まずは、豆乳を低温でじっくり温める作業から。温度は86度に調整します。

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30分ほど待つと、表面に、豆乳の膜ができてきます。

これが、出来立ての、ゆば。

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スタッフの方が、お箸でゆばを器用に掬い上げます。

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豆の濃厚な部分が、ぎゅっと濃縮された、鮮やかな色。

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こうして、人の手でひとつひとつ丁寧に、西郷ゆば工房のゆばが出来上がるのです。

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ゆばだけでなく、ふわふわの寄せ豆腐も製造されています。

 

しかも、西郷ゆば工房は、豆から手作りというこだわり。

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地元の“西郷大豆の会”の皆さんと協力して育てている、西郷村の在来大豆。

市場に出回っている品種改良された大豆ではなく、この土地で昔から育て伝えられてきた、在来品種の大豆を作り、その豆からゆばを作っているのです。

その本来の味を大切にするために、農薬も化学肥料も使っていません。夏には、みんなが汗だくになって、雑草を刈っているのだとか。

仲谷さんは、ゆば作りを始めて15年。始めは、新潟県の大豆“エンレイ”を使用していたそうなのですが、ある時、地元の方が「これ食べてみ。」と、持ってきてもらった大豆の美味しさに感動し、以来、地元で作られた大豆にこだわるようになったそうです。

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畑の広さは7.5反歩。枝豆として食べる豆も、格段に美味しいのだとか。

福島第一原子力発電所事故の影響で、大豆栽培をお休みしていた時期もありましたが、畑にカリウムを蒔いて対策し、放射性物質が検出されないことを確認したうえで、また、大豆栽培を再開することができました。

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西郷在来大豆と出会い、阿武隈山系の良質な水に恵まれ、“本物の味”を追及する西郷ゆば工房。

西郷在来大豆使用のゆばは、毎年、12月中旬頃からの販売。
秋頃には売切れてしまう可能性があるので、お求めの方はお早めにどうぞ!

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ゆば工房に併設されている直売所や、西郷村の産直“ぴりりん”で購入することができます。

 

フランスの農家に大豆の栽培や豆腐作りを教えに行ったり、研修生を迎え入れたり、
学校給食用におからや豆乳を提供したりしている西郷ゆば工房さん。

給食では、おからハンバーグや、かぼちゃの豆乳スープとなって、子どもたちの口に運ばれて行っているそうです。

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仲谷さんは、実は西郷村生まれではなく、28年ほど前に、この土地へ移り住まれた方。

取材中、西郷村への想いを何度も口にされていたのですが、西郷村という土地に誇りを持っていて、この土地の良いものを伝えていきたいという想いが、とても伝わってきました。

これからも、この土地の良いものを、美味しい形で、伝えていっていただきたいです。

製造の様子まで取材させていただき、ありがとうございました。

 

 

写真:青砥、稲葉  文:稲葉

データ

有限会社 クラフトマンルーム 西郷ゆば工房
〒961-8071 福島県西白河郡西郷村大字真船字芝原246-5
TEL  0248-25-3912  FAX 0248-25-6836
HP  www.yubakoubou.net

 

2016-01-19 | Posted in Blog, 生産者紹介 

 

光明そば ~父の姿を見て~

父が作った蕎麦を、食べられる店を。という想いでできた、“光明そば”。

前回の記事でご紹介した、光明蕎麦耕房の生方光明さんの息子、生方裕也さんと、裕也さんの奥さんとで、お店を切り盛りされています。

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裕也さんも蕎麦屋を始めるまえは、蕎麦とは無縁の、建設会社で働かれていたそうです。

残業に追われる日々を過ごしていたある時、“サラリーマン、出世はあっても成功はない” という、とある本の見出しに出会ったことがきっかけで、自分の仕事、生き方について考えることが多くなり、サラリーマンを続けることに疑問を抱くようになったそうです。

その頃、長年サラリーマンだった父の光明さんが、退職金を元手に、遊休農地を活用し、蕎麦の作付けから製粉、製麺までの仕事を始めました。

『農家専用の機械もなく、荒れた畑ばかりを集めてよく農業なんてできるなぁ。』と、思っていた裕也さんですが、帰省するたびに、トラクターや製麺機などの機材が次々と増え、規模が拡大していく様子と、父親が情熱を持って農業に取り組んでいる姿を見て、『自分も農業の楽しさを味わってみたい。』『自分が作った蕎麦を、誰かに食べてもらいたい。』という想いが強くなってきたそうです。

そして、サラリーマン生活に終止符を打ち、東京の蕎麦屋での3年間の修行を経て、地元に戻り、2013年4月、自家栽培、自家製粉、自家製麺の蕎麦屋を開店するまでに至りました。

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お店は、棚倉町の食堂だったところを借り、少し手を加えてオープン。

店内は落ち着いた雰囲気で、座敷席もあり、お昼の時間以外にも、金曜日~日曜日の夜も営業もされているので、昼食の利用だけではなく、夜に落ち着いた宴会をここで開くのもいいかもしれませんね。

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それでは、光明そばの看板メニューを注文してみましょう。
「裕也さん、おすすめをお願いします!」

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おすすめとして持ってきていただいたのが、この、“野菜かき揚そば”です。

男性の方もきっと満足できるほど、ボリューム満点の一品。

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11時の開店に合わせ、朝6時に挽いた蕎麦粉を、店主自らが朝8時から製麺し、店主自らが茹でて、すぐに席まで運んできてくれたのですから、美味しくないわけがありません。

蕎麦の香りの強い、コシのある美味しいお蕎麦です。

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かき揚げは、一般的なものに比べて大きく、太くざっくりと切られた野菜たちが、薄い衣に包まれてカラッと揚げられています。外はカラッとしていますが、噛んだ瞬間に口のなかに広がる野菜のほくほく感と甘味に驚きました。

「どうしてこんなに美味しいんだろう?」と思っていると、その答えがお店の中に入って来てくれました。

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「ほれ、今日の野菜。」と、裕也さんのおじいさんとおばあさんが、お店に採れたての野菜を持ってきてくれたのです。

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光明そばの味は、親子三代の味。

家族みんなが関わり合った味が、こうしてお客さんのもとへ運ばれていっているのです。

 

光明そばは、国道118号線を少し中に入った場所にあり、交通のアクセスもいいですよ。

皆さんにもぜひ一度、光明そばの“野菜かき揚そば”を試していただきたいです。

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父親の姿を見て、この道に入った裕也さん。

きっとこれからは、お父さんが息子の姿を見て、頼もしく思うのだろうなと、裕也さんの後ろ姿を見て感じました。

 

 

 

写真:青砥、稲葉  文:稲葉

データ

光明そば
〒963-6131 福島県東白川郡棚倉町棚倉字広畑130-7
営業時間 : 11:00~14:00  金・土・日のみ 17:30~21:00 も営業
定休日 : 水曜日
TEL ・ FAX  0247-57-6888  携帯電話  080-5513-1732
HP  www.koumeisoba.com
MAIL  koumeisoba@kbd.biglobe.ne.jp

2016-01-12 | Posted in Blog, 生産者紹介 

 

光明蕎麦耕房 ~作付けから製粉、製麺までのこだわり~

作付けから製粉、製麺までをご自身で行う、こだわりのお蕎麦屋さんがあります。

福島県東白川郡塙町にある、光明蕎麦耕房さん。

“工房”ではなく、“耕房”という漢字を使っているのは、
畑を耕し、蕎麦を育てるところからこだわっているという想いが込められているためです。

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「ほんものの蕎麦を食べたい。」という想いから始まったという、光明蕎麦耕房さん。

代表の生方光明さんに、お話を伺いました。

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光明さんが勤められていた会社を退職されてから始めたという、蕎麦づくり。

光明さんも、光明さんの奥さんも蕎麦が好きで、もともとは奥さんが蕎麦打ちをしていたそう。

会社を退職してから、奥さんに蕎麦打ちを教えてもらっているうちに、「ほんものの蕎麦を食べたい。」という想いが強くなり、たまたま空いていた4丁歩ほどの畑で蕎麦づくりを試してみたら、上手くいき、そこから本格的に蕎麦づくりを始められたそうです。

無農薬栽培でつくられた蕎麦の実から、混じっている石ころを取り除き、選別し、実を脱皮し、石臼で製粉し、蕎麦粉を打って蕎麦を作るまでを一貫して行っておられます。

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蕎麦は、蕎麦の品種、蕎麦粉の挽き方、打つときの蕎麦と小麦の割合によって風味が違ってきますが、光明さんのこだわりを紹介しましょう。

まず、蕎麦には、香りと弾力あるコシが特徴の、“会津のかおり”を栽培しています。

蕎麦を挽くのは、石臼で。1分間に18回転という低速回転で、石臼の面と面でゆっくりと挽き潰すため、熱が発生しにくく、蕎麦の香りや水分が飛びにくいという挽き方をされています。

そして、蕎麦を打つときに、つなぎの役割として小麦粉を合わせ、その割合によって、十割蕎麦、九割蕎麦、二八蕎麦、七割蕎麦というように呼び名が変わり、風味も違ってくるわけですが、ここでは小麦粉を一切使わない、十割蕎麦がつくられています。

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販売されているのは、生蕎麦、生うどん、蕎麦粉、蕎麦の実、小麦粉、打ち粉。

光明さんの探究心は、蕎麦づくりだけにとどまらず、小麦づくりにも注がれていったようです。

小麦粉の品種は、南東北地方での栽培に適しているといわれ、福島県の推奨品種に指定されている、“きぬあずま”。

蕎麦粉や小麦粉は、塙町や棚倉町の道の駅で購入することができますが、生蕎麦や生うどんは鮮度が命。打って3日以内でないと食べられないので、前もっての予約が必要です。直接のご連絡か、通信販売をどうぞ。

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さて、今では蕎麦づくりを始めて16年が経ったという光明さん。

16年のあいだに、東日本大震災があり、塙町は原発事故の影響による放射能汚染の被害はなかったのですが、それでも毎年、蕎麦粉もうどん粉も、検査に出したのちに安全を確認したうえで出荷されています。

風評被害も少しはあったようですが、東京や茨城県にご贔屓にしてくれるレストランがあったり、年越し蕎麦にと毎年注文してくれるお客さんがいたりと、たくさんの方が注文してくださっているようです。

2013年には、光明さんの息子さんが帰郷し、光明さんの蕎麦を食べることができる、“光明そば”を、棚倉町でオープンされました。

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父がつくった蕎麦を、子が製麺し、調理し、お客さんに提供する。

蕎麦屋の社長としても、父親としても、子どもが帰ってきて自分の蕎麦を使ってお店を開いてくれるほど、喜ばしいことはないのではないかなと、思います。

それでは、次回の記事で、息子さんのお店へ行ってみることにしましょう。

 

 

写真:青砥、稲葉  文:稲葉

データ

光明そば
〒963-5402 福島県東白川郡塙町大字常世北野字水元165番地1
TEL & FAX  0247-43-2389  携帯電話  090-7063-2351
HP  www.koumeisoba.com
MAIL  koumeisoba@kbd.biglobe.ne.jp

 

 

2016-01-10 | Posted in Blog, 生産者紹介 

 

ゆっくり村 相良園 ~塙町のりんご農家~

青空のもとで輝く、真っ赤なりんごたち。

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塙町にあるりんご農園、ゆっくり村 相良園(さがらえん)さんを取材してきました。

私たちがお話を伺ったのは、相良 次彦(つぐひこ)さん。

父親の代から次いで2代目の、りんご農家さんです。

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県南地域には数少ないりんご農家。いつ頃から始められたのでしょうか。

「30年前に父親が始めました。それまではこんにゃく農家だったんですが、こんにゃくの価格の下落がきっかけで。茨城県大子町にりんご園をやっている親戚がいて、じゃありんごを植えてみたらどうか。と。」

次彦さんの記憶の限りでは、当時、目に見える周辺すべてがこんにゃく畑で、りんごを植えているところはなかったといいます。

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りんご畑の大きさは1.4ヘクタールほど。りんごの木は間隔にゆとりを持って植えられていて、現在、750~800本ほどが植えられています。

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大学を卒業してから、東京で、花の卸会社に3年半勤めていた次彦さん。

25歳のときに実家に戻ってきて、りんご園を継ぎました。

りんごの栽培は、「休みがない」といいます。

りんごの花が咲き、実を結ぶ春。ぐんぐん育つ夏。収穫の秋。寒さや雪にじっと耐える冬。

特に忙しいのは、摘果の時期と収穫の時期ですが、冬には剪定を行わなくてはいけません。

剪定には技術力が必要なので、次彦さんとお父さんの2人ですべてを行い、繁忙期に5人ほどのアルバイトをお願いするだけで、あとは基本的に1人で作業をされているそうです。

摘果では、せっかく成った小さなりんごの実の8割が、残った2割のりんごが美味しく大きく育つために落とされるのですが、相良園では、その落とされた小さなりんごの実も、捨てることなく、出荷されています。

「東京で働いていた頃のつながりで、フラワーアレンジメントにするからと、摘果した小さなりんごを卸しています。」

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相良園では、りんごを楽しんでもらえる期間が長くなるようにと、数種類のりんごを植えています。

≪りんごの主な販売期≫

9月 ひめかみ・千秋

10月 秋映・シナノスィート・ジョナゴールド

11月 新世界・サンふじ

12月 サンふじ

相良園の栽培のこだわりは、“葉とらず栽培”であること。多くのりんご農家では、実の周りの葉っぱを落とし、色付きを良くさせます。葉っぱを取り、実に太陽の光をたくさん当てることで、りんごが赤くなるという原理です。

しかし、相良園では葉っぱを落としません。

「見た目よりも味を優先。真っ赤にならなくてもいいから、美味しいりんごを作りたいと思っています。美味しいものを作れば、それを受け取った人たちが、美味しかったよ。また送って~。と、必ずリピーターになってくれるから。」

小さなりんご園ですが、1年間で800~1000件ものりんごが、宅配便で送られていきます。

「息子に送りたい」、「お歳暮に送りたい」。そういった形で、お客さんに利用してもらっているようです。

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市場出荷はされていない相良園さん。どこでりんごが買えるのでしょうか?

「この直売所と、注文と、地元の道の駅だけで売っています。配達も基本的にはしていないです。」

規模拡大をされていない理由を尋ねると、「忙しい時期以外は、基本的にひとりで作業していて忙しいからね。」との答えでしたが、お客さんとの直接のやりとりや、地元を大切にする姿勢と、次彦さんの人柄が、お客さんを呼ぶのかもしれません。

「美味しいものをつくれば、お客さんがついてきてくれます。もし、このりんごを家で食べて、子どもが『美味しい』と言えば、その親はまた必ず買いに来てくれる。自分の子どもが、自分が作ったりんごを食べて『美味しい』と言っている姿を見て、改めてそう思いました。美味しいものをつくるだけ。と。」

今では顧客は280件ほどあり、リピーターさんがどんどん増えてくれているそうです。

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現在順調そうに見えても、福島県下の農家は、必ず越えてきた壁があります。

それは、2011年3月11日以降の、福島原発事故の放射能の影響と、風評被害です。

「震災後は、売り上げは一時的に下がったことは下がりました。原発で離れていった人は、二度と戻ってこないからね。でもこのりんご畑にとってはありがたいことに、放射能汚染量は何も関係ないぐらいだったから、離れていった人の分、新しい人が増えてくれて、3年目からはたいして影響は感じなくなったなぁ。」

むしろ、プラスのきっかけとなったことがあるそうです。

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「正しい情報を伝えるのと、安全だと言うことを伝えるしかない。」という想いで、1年に2回、“ゆっくり村相良園便り”というものを発行するようになりました。

フェイスブックページでも、りんご園の今を、まめに更新されています。

また、蜜入りサンふじのみを使用した、“ゆっくり村のりんごジュース”や、

おばあさんの味、“ゆっくり村の天然醸造みそ”も、販売しています。

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りんごの収穫と発送が終わった冬の間に、天然醸造みそは仕込まれます。

「“地のもの”で作りたいから、塙町産か、矢祭町産の大豆を使っています。」

それまでは次彦さんのおばあさんが自宅で味噌づくりをしていて、近所の人にお渡ししていたのだとか。

「せっかく美味しい味噌なのだから、どうせなら許可を取って、もっとたくさんの人に食べてもらおうと。仕込み用の場所の許可を取り、味噌を寝かせるのは昔から使っている味噌蔵で行っています。」

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取材は売店の前で行ったのですが、軽トラックに乗ったおじさんたちが、入れ替わり立ち代わり、りんごを購入しに来ておられました。

この季節の風物詩として、相良園のりんごが定着しているんだろうなぁと思います。

 

「今後、少し余裕が出てくれば、体験受け入れもしたい。」という次彦さん。

地元の大人たちだけでなく、子供たちのファンも、どんどん増やしていってほしいと思います。

 

りんごは、青森県だけじゃない!  福島県塙町のりんごも、ぜひ、ご賞味ください。

 

 

写真:青砥、稲葉  文:稲葉

データ

ゆっくり村 相良園
〒963-5343 福島県東白川郡塙町植田字蔵ノ作64
TEL ・ FAX  0247-43-0691  携帯 080-5571-0543
HP  www.e-kinomi.com
MAIL  info@e-kinomi.com

 

2015-12-30 | Posted in Blog, 生産者紹介 

 

高城農産物直売所 “奥州一番”

ゆっくり村 相良園のすぐ横に、農産物直売所があります。その名も、“奥州一番”。

25年ほど前に、地元の方たちが、自分たちの力で立ち上げた産直です。

現在では、直売所や道の駅が流行っていて、各市町村に必ずひとつは見るようにはなりましたが、ここが立ち上がったのは、奥州で一番早かったのだとか。名前の由来もそこにあるのかもしれません。

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30~40人の生産者が、毎朝、採れたて野菜を届けに来てくれます。

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手作りの棚や机、壁に掛かった手書きの看板を目にし、思わず顔がほころぶ店内。

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お店の当番は、生産者たちが交代でされているそうで、この日の当番の方にお話を聞きたいなぁとお願いしたところ、「まぁ座って。」と、お茶とともに、手作りのお漬物、羊羹、ジャムなどが、次々と出てきました。

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なんでも、この直売所は、地元の人にとっての「最高の喋り場」なのだそう。

「ここに来た人に、『お茶飲んでって~。今日はこんなの作ってきたよ~。』って言って、飲まずに帰らない人はいない。いつも、夕方になって、『あぁ楽しかったね。』って、店閉めて帰るの。」

そんな幸せなことって、ないですよね。

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お隣りの相良園さんは、「りんごを買いに来た人が奥州一番に寄ることもあるし、奥州一番に来た人が、相良園に来てくれることもあるし、相乗効果がありますよ。」と、おっしゃっていました。

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手作り感あふれる、昔ながらの直売所。通りかかることがあったら、ぜひ、立ち寄ってみてください。

写真:稲葉  文:稲葉

データ

高城農産物直売所 奥州一番
〒963-5343 福島県東白川郡塙町植田大門1-5
TEL  0247-43-4339  
開店時間 8:30から9:00の間
閉店時間 17:00から17:30の間

2015-12-15 | Posted in Blog, 直売所紹介 

 

水野谷鶏卵店 ~黒鶏の卵~

黒鶏の卵。食べたことはありますか?

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見た目は赤玉卵。中身はプルンと膨らんだ、オレンジ色に近い黄身。

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黒鶏は、“ネラ”というオランダ原産地の品種で、非常に野性的で、日本古来のキジの交配ともいわれています。

その味は、深いコクのなかにほのかに自然の甘みを感じます。

国内で飼育されている場所は珍しく、口にする機会は少ないかもしれませんが、福島県内でこの味を楽しむことができる場所があります。

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“農場・直売所 MIZUNOYA EGG FARM & SHOP”

水野谷鶏卵店さん。直売所は2014年7月にオープンしたばかりです。

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お話は、有限会社 水野谷鶏卵店 代表の、水野谷 薫さんにお伺いしました。

水野谷さんは、自分の代から卵を作り始めて、50年。

「人に使われるのが嫌いで、自分でやってみたいという想いはあったけど、『何をやっぺ~』て時に、自分のおじいちゃんが、『鶏も結構いいぞ。やってみたらいがっぺ』。て言って。昔はどこでも庭で50~100羽ぐらいは鶏を飼っていたからね。それで鶏をやろうと決めて。」

福島県立岩瀬農業高等学校の農業科を卒業したあと、横浜の養鶏所に1年間研修に行きました。

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木造の鶏舎も、使い始めて50年。

研修から帰ってきて鶏舎を建て、2棟は取り壊しましたが、その他の鶏舎は、そのままの姿で今も使われています。木造の小さな鶏舎で、機械化されておらず、今でも毎朝、手で卵を集めるそうです。

「今は6500羽ぐらい飼っていて、そのうち7割が卵を産むから、1回の集卵で4600個ぐらいかな。毎日4、5人で作業していますよ。」

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鶏舎の中から聞こえてくる、黒鶏たちの元気な鳴き声。水野谷さんのこだわりは何でしょう?

「エサは、木酢液、海藻、ヨモギなどを含んだ、特別に作ってもらったものを与えています。あとは、水をずっときれいなものを与えていることです。モーターをずっと回しているので、貯め水じゃなくて、新鮮な水をあげられる。水は地下水だから、夏でも冷たくて美味しい。牛の乳も、与える水で違ってくるというよね?それと同じだと思う。」

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現在はすべて黒鶏を飼っていますが、開業当初は、一般的な鶏を飼っていたそうです。

「昔は卵屋さんに卸していたんだけど、『いい卵なんだから、直接売ったほうが高く売れるよ』。と言ってくれる人がいて、自分でバイクでまわって、直接売るようになった。」

直売を始め、評判が良くなり、卵が足りなくなり、また鶏を増やして、生産して、売るようにして。とすべて自分たちでやるようになっていきました。

「当時は卵の単価が安かった。1個10円とか。それで、高く売るにはどうしたらいいだろうと考えました。ブランド卵にしなければ。って。」

そんな時にネラという黒鳥の存在を知ったそうです。

「試してみると、やっぱり卵が美味しい。それがまた評判を呼んで、メディアにも取り上げてもらえるようになった。」

ネラを飼って20年近くが経ちます。

「何の事業もそうだけれど、商売をするのは年数、時間が必要ですね。ここまで軌道に乗って、お客さんがついて来れると、また面白くなってきますよね。」と言う水野谷さん。

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直売所を作り、卵の直売だけでなく、ソフトクリームやクッキー、バウムクーヘンや、黒鶏の鶏肉や、焼き鳥やソーセージに加工したものなどを販売しています。

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自分の店にひとつひとつ増やして、いろいろ並べていきたいという水野谷さん。「ソフトクリーム目当てや、焼き鳥目当てで来てくれたお客さんが、じゃあ今日はこれも買っていくか。と、目的以外のものを買ってくれることもありますよね。みんなそれぞれに目的のある常連さんが来てくれると嬉しいです。」

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黒鶏のお肉は、卵を産むという仕事を終えた親鳥のお肉なので、ブロイラーの柔らかい肉質とは違い、程よい固さがあり、噛めば噛むほどコクがあります。

「ソーセージも焼き鳥も、評判がよく、特に焼き鳥にはお得意さんがいて、1回で100本ぐらい買って帰りましたね。お客さんが来たときに、いつでも出せるように。って。」

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そして、学校帰りの学生さんが気軽に食べに来るという、ソフトクリーム。

北海道の生乳と、黒鶏卵の黄身だけを使ったクリームで、濃厚なカスタードのようなお味は、よそでは食べることができません。

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最後に、ちょっとしたエピソードをお話してくださいました。

「いつもうちが卸している売店で、たまたまうちの卵が売り切れていて、他の卵を買って帰った方が、孫から、『この卵、水野谷さんの卵じゃないでしょ。』って、気づかれたそうなんです。『そんなわかるの?』と聞くと、『味が全然違うんだもの!』って。あー嘘はつけないな。って、思いましたね。」

「こんな遠くまで買いに来なくてもいいのに、わざわざこっちまで卵を飼いに来てくれる人もいる。うちの卵のおいしさをわかってくれる人が来てくれる。私はそこに責任を持たなきゃね。『美味しい卵をつくる』って。」

『自分の生産したものを自分で売る。良いものを作る。』ことが、何よりもの基本だということを教えてくれた、水野谷さん。

ぜひ一度お立ち寄りいただきたい、卵の直売所です。

 

 

 

 

写真:青砥、稲葉  文:稲葉

データ

有限会社 水野谷鶏卵店
〒961- 0102 福島県西白河郡中島村滑津新田24
TEL  0248-52-2530  FAX 0248-52-2385
HP  www.mizunoya-keiran.com/

 

2015-12-05 | Posted in Blog, 生産者紹介 

 

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