光明そば ~父の姿を見て~

父が作った蕎麦を、食べられる店を。という想いでできた、“光明そば”。

前回の記事でご紹介した、光明蕎麦耕房の生方光明さんの息子、生方裕也さんと、裕也さんの奥さんとで、お店を切り盛りされています。

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裕也さんも蕎麦屋を始めるまえは、蕎麦とは無縁の、建設会社で働かれていたそうです。

残業に追われる日々を過ごしていたある時、“サラリーマン、出世はあっても成功はない” という、とある本の見出しに出会ったことがきっかけで、自分の仕事、生き方について考えることが多くなり、サラリーマンを続けることに疑問を抱くようになったそうです。

その頃、長年サラリーマンだった父の光明さんが、退職金を元手に、遊休農地を活用し、蕎麦の作付けから製粉、製麺までの仕事を始めました。

『農家専用の機械もなく、荒れた畑ばかりを集めてよく農業なんてできるなぁ。』と、思っていた裕也さんですが、帰省するたびに、トラクターや製麺機などの機材が次々と増え、規模が拡大していく様子と、父親が情熱を持って農業に取り組んでいる姿を見て、『自分も農業の楽しさを味わってみたい。』『自分が作った蕎麦を、誰かに食べてもらいたい。』という想いが強くなってきたそうです。

そして、サラリーマン生活に終止符を打ち、東京の蕎麦屋での3年間の修行を経て、地元に戻り、2013年4月、自家栽培、自家製粉、自家製麺の蕎麦屋を開店するまでに至りました。

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お店は、棚倉町の食堂だったところを借り、少し手を加えてオープン。

店内は落ち着いた雰囲気で、座敷席もあり、お昼の時間以外にも、金曜日~日曜日の夜も営業もされているので、昼食の利用だけではなく、夜に落ち着いた宴会をここで開くのもいいかもしれませんね。

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それでは、光明そばの看板メニューを注文してみましょう。
「裕也さん、おすすめをお願いします!」

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おすすめとして持ってきていただいたのが、この、“野菜かき揚そば”です。

男性の方もきっと満足できるほど、ボリューム満点の一品。

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11時の開店に合わせ、朝6時に挽いた蕎麦粉を、店主自らが朝8時から製麺し、店主自らが茹でて、すぐに席まで運んできてくれたのですから、美味しくないわけがありません。

蕎麦の香りの強い、コシのある美味しいお蕎麦です。

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かき揚げは、一般的なものに比べて大きく、太くざっくりと切られた野菜たちが、薄い衣に包まれてカラッと揚げられています。外はカラッとしていますが、噛んだ瞬間に口のなかに広がる野菜のほくほく感と甘味に驚きました。

「どうしてこんなに美味しいんだろう?」と思っていると、その答えがお店の中に入って来てくれました。

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「ほれ、今日の野菜。」と、裕也さんのおじいさんとおばあさんが、お店に採れたての野菜を持ってきてくれたのです。

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光明そばの味は、親子三代の味。

家族みんなが関わり合った味が、こうしてお客さんのもとへ運ばれていっているのです。

 

光明そばは、国道118号線を少し中に入った場所にあり、交通のアクセスもいいですよ。

皆さんにもぜひ一度、光明そばの“野菜かき揚そば”を試していただきたいです。

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父親の姿を見て、この道に入った裕也さん。

きっとこれからは、お父さんが息子の姿を見て、頼もしく思うのだろうなと、裕也さんの後ろ姿を見て感じました。

 

 

 

写真:青砥、稲葉  文:稲葉

データ

光明そば
〒963-6131 福島県東白川郡棚倉町棚倉字広畑130-7
営業時間 : 11:00~14:00  金・土・日のみ 17:30~21:00 も営業
定休日 : 水曜日
TEL ・ FAX  0247-57-6888  携帯電話  080-5513-1732
HP  www.koumeisoba.com
MAIL  koumeisoba@kbd.biglobe.ne.jp

2016-01-12 | Posted in Blog, 生産者紹介 

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