梨本あぶらや ~油ができるまで~
菜種油、ごま油、オリーブ油、大豆油、綿実油、ひまわり油、米油。
炒め物、揚げ物はもちろん、サラダや、ちょっとした和え物にも使われる油。
様々な種類があり、どの台所にもある身近なものですが、
どのように製造されるのか、皆さんはご存知でしょうか。
今回は、梨本あぶらやさんにお教えいただいた製油法を、ご紹介します。
①材料(菜種、胡麻など)をふるいで選別
②焙煎
「薪で焚く焙煎機で、手で掴んで熱いと感じるぐらいまで焙煎します。
焙煎することによって、油が搾りやすくなり、香りづけにもなります。
この焙煎の度合いによって、青くさくなったり、ナッツのような香りなったり。」
③搾油
ここで出来た油粕は、肥料として、菜の花畑にもどっていきます。
④澱の沈殿
夏場は3日ほど、冬場は1週間ほど置き、澱を沈澱させます。
⑤上澄みを掬って濾過する
沈澱した後の上澄みに少し熱を加え、適温にすることによって、水分を飛ばし、味を整えます。
大量生産どころになると、焙煎具合、加熱温度などはすべて機械での調整ですが、
梨本あぶらやでは、すべて梨本さんの手作業で行われます。
普段何気なく使っている油とどのように違うのか、ぜひ試してみたいところです。
日々の料理にとって、油は必須品であり、味の良し悪しを決める重要な役割を担います。
たかが油と思わず、作り手を知り、作られ方を知り、購入していきたいものです。
写真:青砥、梨本さん提供 文章:稲葉
データ
梨本あぶらや
〒961-0302 福島県白河市東上野出島字谷地前16
TEL・FAX 0248-34-2750
E-mail nashi.aburaya@gmail.com
なたね油販売店舗
・CO・OPベスタ天神町店 (〒961-0954 福島県白河市天神町75)
・えきかふぇSHIRAKAWA (〒961-0074 白河市郭内222)
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